胃内視鏡検査

どんな検査なのですか?

・胃内視鏡検査は、先端にCCDカメラを装着した直径8-9mm程度(経鼻の場合は5mm程度)の細く柔らかい管を口もしくは鼻より挿入し食道、胃、十二指腸の一部を詳細に調べる検査です。ポリープやがん、炎症等をモニター画面上で観察し診断します。また、内視鏡検査時に組織を採取し病理検査をする事によって病気の診断を確実にすることが可能です。

食道、胃、十二指腸の病気について

胃がんについて

・日本における胃がんの罹患数(新たに胃がんと診断された人の数)は、部位別に集計すると第2位(2016年、男女合計)になっており、最も重要ながんの一つです。

・胃がんは早期に発見されれば内視鏡治療で治りますが、早期胃がんの段階では殆ど腹部症状がありません。そのため無症状の方が胃バリウム検査や胃内視鏡検査を受けることで、早期胃がんの多くは発見されています。

・胃がピロリ菌に感染している場合には胃がんのリスクが上昇します。胃内視鏡検査の観察で感染が疑われる場合はピロリ菌の検査をお勧めしています。感染している場合にはピロリ菌を除去(除菌)することで胃がんのリスクが下がります。

・胃バリウム検査で異常を認めた方、ピロリ菌が感染している方(および除菌後の方)、以前胃がんを治療したことがある方は、胃内視鏡検査をお勧めしています。早期胃がんが発見された場合は、後日入院の上で内視鏡治療を行っています。

・胃の痛み/不快感/違和感/胸やけ/吐き気/食欲不振/黒色便等の症状が続く方は胃がんの可能性がありますので、胃内視鏡検査をお勧めしています。

胃がん以外の胃/食道/十二指腸の病気について

・胃がん以外の胃腫瘍、食道腫瘍、十二指腸腫瘍、胃/食道/十二指腸の炎症等を診断するために胃内視鏡検査は有用です。