大腸内視鏡検査

どんな検査なのですか?

・大腸内視鏡検査は、先端にCCDカメラを装着した直径11-12mmの細く柔らかい管を肛門から挿入し直腸から盲腸までの大腸内部を詳細に調べる検査です。ポリープやがん、炎症等をモニター画面上で観察し診断します。また、内視鏡検査時に組織を採取し病理検査をする事によって病気の診断を確実にすることが可能です。

大腸の病気について

大腸がんについて

・日本における大腸がんの罹患数(新たに大腸がんと診断された⼈の数)は、部位別に集計すると第1位(2016年、男女合計)になっており、最も重要ながんの一つです。

・大腸がんは早期に発見されれば内視鏡治療で治りますが、早期大腸がんの段階では殆ど腹部症状ありません。そのため無症状の方が便潜血検査を受けることで、早期大腸がんの多くは発見されています。

・多くの大腸がんは良性のポリープの段階を経てがん化すると考えられており、良性のポリープを内視鏡的に切除することで大腸がん発生を予防できることが分かっています。

・便潜血検査が陽性になった方、大腸がんにかかったことのある血縁者がいる方、以前大腸ポリープを切除したことがある方は、良性ポリープや早期大腸がんが見つかることが多く、大腸内視鏡検査をお勧めしています。それらが見つかった場合、検査時に内視鏡的に切除することが可能です(⼀部の大きな病変を除く)。

・排便時に出血する/下痢と便秘を繰り返す/便が細い/便が残る感じ/おなかが張る等の症状が続く方も大腸がんの可能性がありますので、大腸内視鏡検査をお勧めしています。

大腸がん以外の大腸の病気について

・大腸がん以外の腫瘍や、潰瘍性大腸炎やクローン病をはじめとして様々な原因で起こる大腸の炎症を診断するために大腸内視鏡検査は有用です。